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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

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よろず見聞録17Experience & knowledge

17-1)これからの共同体

 2018年8月23日13時30分〜15時、哲学者内山節氏の「これからの共同体」と題する特別講演会が徳島市の新聞放送会館で開催されました。内山氏は現在、徳島新聞の日曜、1面コラム成熟社会 どう歩くを執筆中です。妻と二人、聴講してきました。
 1か月が過ぎ、記憶が薄れないうちに、思い出しながら講演内容を要約してみました。
共同体」という言葉は明治時代、翻訳語として生まれ、伝統的には、我が村、我が町、我が仲間を指していたようです。
共同体」が近代史の中でどのように位置づけられてきたのか。19世紀までの共同体論と対比して20世紀の社会学者マッキンヴァー以降の流れは「いつの時代でも必要なものとしての共同体」であると説いています。
 また、近代文明の発達が「
個人として生きられる社会をつくったという錯覚」を生んだため、「関係を築けない社会や人々が増え、驚くような事件が多発していること」に触れながら、日本の共同体とはどのようなものだったのかを振り返り、日本では、「人間が生きる世界の自然、労働、経済、文化、信仰などが一体性をもって展開していた」と説かれました。
 そして、今の日本は、「
一体性があった暮らしや文化、経済などがばらばらになり、人間本来の関係性を忘れた錯覚で生まれた個人社会が行き詰まっている」と指摘されました。
 しかし、「他人と共同生活をするシェアハウスが各地にできたり、共に助け合う関係性を取り戻そうとする動きがあったり、新しい共同体をつくろうとする様々な動きがあること」を挙げ、このような動きを見つめながら、「
家族、地域や企業などの共同体の関係性を問い直し、現代社会を見つめ直すことが求められていること」を強調されました。
 
 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。 (2018.10.2)
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17)Wonderful

『「Wonderful」は「Wonder(未知なるもの)」が「ful(たくさん(満ちている))」ので「Wonderful(すばらしい)」』とは、宇宙飛行士の山崎直子さんの言葉です。2014年3月6日、徳島市の阿波銀ホールであった「宇宙、人、夢をつなぐ」の講演で、山崎さんは『宇宙には「Wonder」なことが「ful」あるから「Wonderful」。未来は予測できないが、多くの出会いを通じて可能性が広がる。』と訴えていました。
 宇宙の定義から始まり、宇宙飛行士になるための訓練の様子や宇宙から見た地球の写真、宇宙エレベータなどの最新のトピックスまで丁寧で分かり易い説明を聴くことができました。印象に残っている話題の一つは「訓練と地上業務の評価項目」に関する内容でした。大きく四つの項目が挙げられていました。
 ・自己管理(Self Management)、
 ・リーダーシップ(Leadership)、
 ・フォロアーシップ(Followership)、
 ・状況把握(Situational Awareness)

 また、スペースシャトルで使用されている部品点数が約250万点あり、ロケットの数十万点、車の数万点と比べて桁が違うという件(くだり)ではチャレンジャー号事故のO-リングの不良を思わずにはいられませんでした。各部品の信頼性をどのように高く維持するか、と同時に、ものづくりにたずさわる者全員の倫理が問われています。

(参考資料)
  「スペースシャトル・チャレンジャー号事故調査大統領委員会」(通称,ロジャース委員会)
  委員会は数か月間に渡り活動し、所見を報告書(Rogers Commission report (1986年))として発表しました。
  それによれば、チャレンジャー号の事故原因は右側固体燃料補助ロケット接合部を密閉するOリングの不具合であ
  り、同所から漏出した高温ガスと最終的には炎がOリング及び隣接する外部燃料タンクに対して「ブロー・バイ 
  (blow-by)」を起こし、構造的な破壊を生じたと結論づけています。Oリングの不具合は設計不良によるもので、
  事故当日の朝のような低温などによって容易に機能不全に陥り得たとしています。
  また報告書は、チャレンジャー号の打ち上げを決行するに至った意志決定過程にも深刻な瑕疵があったとして強く
  批判しています。
  委員会のメンバーで著名な理論物理学者リチャード・ファインマンはNASAの「安全文化」に批判的でした。この
  ためスペースシャトルの信頼性に対するファインマン個人の見解を報告書に載せるように迫りました。
  そして、その内容は「付録F(Feynman, Richard P. (1986). Appendix F- Personal Observations on the   
  reliability of the Shuttle. Rogers)」として巻末に収録されました 。
  ファインマンはその報告書の末尾を次のように結んでいます。
   「For a successful technology, reality must take precedence over public relations, for  
    nature cannot be fooled.」

写真1.大麻比古神社・紅梅&白梅(2014.3.15.撮影)

 
 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。 (2014.3.16)
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