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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

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技術情報メモ22Technical information

22)設計の勘どころ(設計の流れと確認項目)

 トラブルがなく安定稼動が実現したラインで製造された製品の品質は安定しています。 即ち、製品の品質異常がないことは製造ラインが安定稼働していることを意味しているのです。
 製造ラインを安定稼働させるためには製造ラインを構成する各機械装置を安定稼働させなければなりません。そのためには製品の品質ではなく、各機械装置の品質(信頼性)を高めなければなりません。
 各機械装置の信頼性を高めるためには、設計段階で、各部品、メカニズム等の品質を作り込み、高めておかなければなりません。機械装置の製作工程には組立調整の段階があり、設計のミスを見事に補完する「職人の技」が飛び出すこともあります。しかし、ほとんどの場合において設計の未熟さまではカバーしきれません。即ち、機械装置の信頼性は設計において品質が作り込めているか否かにかかっています。
 ところで、製造ラインを安定化させるためには、例えば、パレート分析により、優先順位をつけて、トラブル要因の対策を行いますが、実施した対策が成果として現れるまでに多少のタイムラグがあります。このため、製造ラインのトラブル対策率が高くなるにつれて、例えば、稼働率が急上昇することがあります。
 しかし、既に90%台に達している稼働率を更に1%アップさせるにはかなりのエネルギーを必要とします。それ故、対策は、その効果が現われるまで、あきらめずに継続することが肝要です。このように一旦、稼働し始めた製造ラインの信頼性を高める作業は容易ではありません。やはり信頼性は設計段階で高めておかなければなりません。
 表1は設計の流れと確認項目をまとめたものです。
 まず、製品企画の段階では顧客ニーズなどを基に構想設計を行います。構想がまとまると製品(詳細な形状や構造に関する)設計に移ります。この段階で設計者は不具合を漏れなく予測しなければなりません。設計者は不具合を予測するため、FMEAやFTA(安全情報メモ11)を実施し、設計に反映し、製品試作を行います。試作品において評価、確認を得た後、生産の準備に入ります。
 これら一連の流れの中で、関連の部署では検討会を行ったり、多くの専門家によるデザインレビューが行われます。デザインレビューは、その目的が設計レベルの向上であることを認識して実施しなければ時間と金の浪費につながるので、注意が必要です。 

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2013.7.3)

表1.設計の勘どころ(設計の流れと確認項目)

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