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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

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〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細12Topics detail

12)改ざんと捏造

 残念ながら、改ざん捏造に関わるニュースは、以下のU)参考資料に示すように跡を絶ちません。現在進行形の事例はJR北海道の線路幅に関する改ざん、少し古いところでは大阪地検特捜部のFD(フロッピィディスク)改ざん、かなり古いところでは神の手による旧石器の捏造や珊瑚の捏造が思い出されます。

T)改ざん と 捏造(ねつぞう) の違い
 広辞苑によると、「
改ざん」とは、 「字句などを改めなおすこと。多く不当に改める場合に用いられる。「小切手のー」」となっています。例えば、JR北海道によるレール幅の測定値の書き換え(39mm⇒25mm)は「改ざん」に当たります。
 一方、「
捏造」は 「事実でないことを事実のようにこしらえて言うこと。「証拠をーする」「−記事」」 となっています。従って、自分で埋めた石器を掘り出して旧石器時代のものと偽った事例は捏造に当たります。
 また、食品表示の賞味期限切れを、期限内に書き換える行為は「捏造」ではなく、「改ざん」となります。

U)改ざんと捏造のニュース(参考資料:思い出すままに)
1)
JR北海道によるレール幅の改ざん
 JR北海道は2013年12月12日、「函館線大沼駅構内で9月に発生した貨物列車の脱線事故で、現場のレール幅の検査データが事故発生2時間後に改ざんされていた」と発表しました。
 実際のレール幅39mmを社員が25mmと改ざんし、補修を要する整備基準値の社内規定(19mm)の2倍を超えていたのですが、事故までの3カ月間、レールは補修されず、同社はこれが事故原因となった可能性を認めました。
2)
論文データの不正操作
 高血圧治療薬(降圧剤)「バルサルタン(商品名ディオバン)」に関連する論文で、データの不正操作が見つかった問題です。厚生労働省は2013年8月、検討委員会を立ち上げ、調査に乗り出しましたが、この問題は、臨床研究そのものの信頼を揺らがす事態になりかねません。
3)
大阪地検特捜部主任検事による証拠品FD(フロッピィディスク)のデータ改ざん
 2009年7月、郵便割引制度が悪用された「郵便不正事件」に、村木厚子氏(当時、厚生労働省局長)が関与したとする捜査担当の主任検事が描いた筋書きに合わせるため、証拠品であるFD(フロッピィディスク)のデータを改ざんしたものです。 朝日新聞の報道(2010年9月21日)により、被告人のひとりが作成したとされる障害者団体証明書に関し、重要な証拠が改ざんされた疑いがあることが表面化しました。
4)
「発掘!あるある大事典II」で採り上げた納豆のダイエット効果に関するデータ等の捏造
 2007年1月、納豆にダイエット効果があると証言していた米国の大学教授のコメントや実験データなどが捏造であったことが判明し、番組は打ち切りとなりました。
 そして、NHKと民放連はBPO(Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization:放送倫理・番組向上機構)の中に、強い権限を持つ「放送倫理検証委員会」を新たに設けました。
5)
東京電力・原子力発電所トラブル記録改ざん
 東京電力・原子力発電所のトラブル記録が意図的に改ざん、隠蔽されていたことが、2002年に発覚しました。点検作業を行ったアメリカ人技術者の内部告発により表面化したものですが、当初、東京電力は「記憶にも記録にもない」と非協力的であったため調査は難航した模様です。
6)
旧石器捏造
 考古学研究者の藤村新一が発掘し、日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡だとされていた多くのものが、捏造であったことが、2000年11月に発覚しました。日本の旧石器研究の未熟さが露呈された事件といわれています。
7)
朝日新聞珊瑚記事捏造
 1989年、沖縄県西表島のア山湾、海中の珊瑚に傷「KY」をつけた朝日新聞社のカメラマンが、その写真をもとに新聞記事を捏造し、虚偽報道したものです。

 このように、改ざんや捏造が跡を絶たないのは何故なのでしょうか。最近、国土交通省のホームページにはJR北海道に関する報道発表資料や大臣の定例会見などが数多く掲載されています。JR北海道のずさんな報告にはあきれるばかりですが、 いったいどうなっているのでしょうか。嘘をつかない、隠さない、辻褄合わせをしないという基本的な姿勢をとることが何故できないのでしょうか。
 ところで、今、発生している多くの改ざんや捏造の根本原因は個人又は組織の何れにあるのでしょうか。組織の一員として行動する際、個人の持つ道徳観や倫理観に変化が生じているのでしょうか。大きな事故やトラブルが発生したときに組織される原因の調査や検証チームの中に心理学の専門家はいるのでしょうか。今までと同じような対応ではいつになっても再発の防止はできないと思います。

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。 (2013.12.16)
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