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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

TEL. 088-694-3482

〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細26Topics detail

26)得失の計(孫子 虚実篇)

 品質の良い製品を安く、タイムリーに供給しなければ顧客の信頼は得られません。このため、ものづくりの現場では、人や機械、材料などの工場の資源を経済的に運用し、生産合理化を目指しています。
 しかし、ものづくりの現場ではいろいろなトラブル、事故が発生しています。原因が究明され、再発防止対策が講じられているものがある反面、新たな原因による新たなトラブルが跡を絶たないのが現実ではないでしょうか。これらについては対策が不完全であったと反省し、新たに対応すればよいと思います。対策が的確になればトラブルは時間と共に減少し、生産性の向上に繋がることになります。
 そこで、必要になるのは発生した事故や品質トラブルの再発防止或いは未然防止対策です。応急処置や恒久対策など状況により対応は異なります。
 中国、呉の時代、孫武が説いた兵法書『孫子』(13篇)の第6篇は「虚実 篇」です。「虚実 篇(五)」には、戦いの前に敵の虚実を知るための方法について、以下のように記載されています。(出典:「孫子」(金谷治訳注))」

 
「故にこれを策りて得失の計を知り、これを作して動静の理を知り、これを形して死生の地を知り、之に角れて有余
 不足の処を知る。」


 ここでは、分かり易くするために図1のようにリスクアセスメントの手順と対比してみました。
 敵情を目算してみて利害損得の見積りを知る「得失の計」は「危険性又は有害性を特定してリスクを見積る手順」に対応します。
 次に、敵軍を刺激して動かせてみてその行動の規準を知る「動静の理」と敵軍の態勢を把握してその敗死すべき地勢と敗れない地勢とを知る「死生の地」は見積りに基づくリスクを低減するための優先度の設定及びリスク低減措置の内容の検討に対応します。
 また、敵軍と小競り合いをしてみて優勢なところと手薄なところとを知る「有余不足の處」は優先度に対応したリスク低減措置の実施に対応します。
 このように手順を踏んでものごとを進めることの重要性は今も昔も変わりはないようです。

図1.得失の計
(出典:「孫子」虚実篇(五)(金谷治 訳注))をリスクアセスメント手順と対比して表現(当事務所))

 なお、作者の孫武については諸説あるようですが、wikipediaには次のように記載されています。
 
「金谷治は、『孫臏兵法』に「孫氏の道」とあることから、孫武を中心にした孫氏学派のような兵法家集団がおり、
  今の孫子兵法は孫武の作に兵法家たちが付加して成立したものだと考えており、天野鎮雄は、孫子兵法の重複部分を
  削ったものが、おそらく孫武の真作に近い部分ではないかと考え、「原孫子」を推定している。」

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2014.3.30)
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