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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

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〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細30Topics detail

30)用間(用間の計)(孫子・用間篇)

 「孫子」の用間篇では、間(間諜(スパイ))による情報戦争について述べられています。的確な情報を握り、それに基づいて対策を立て行動した者が勝利をおさめるのです。これは戦争に限らず、企業の競争においても同様であり、ものづくりの現場においても的確な情報を握ることは重要です。的確な情報を得ずに行動すればほとんどの場合、失敗するのではないでしょうか。それ故、ものづくりの現場においては、人員削減による単純なコスト競争ではない安全と品質に関わる情報を得るための投資こそ求められます。

 中国、呉の時代、孫武が説いた兵法書『孫子』(13篇)の第13篇は「用間 篇」です。「用間 篇」には、「間の使い方(情報入手の方法)」について記載されています。(出典:「孫子」(金谷治訳注))」

 
「孫子曰く、凡そ師を興すこと十万、師を出だすこと千里なれば、百姓の費、公家の奉、日に千金を費やし、内外騒動して事を操るを得ざる者、七十万家。相い守ること数年にして、以て一日の勝ちを争う。而るに爵禄百金を愛んで敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。人の将に非ざるなり。主の佐に非ざるなり。勝の主に非ざるなり。故に明主賢将の動きて人に勝ち、成功の衆に出ずる所以の者は、先知なり、先知なる者は鬼神に取るべからず。事に象るべからず。度に験すべからず。必ず人に取りて敵の情を知る者なり。」

 表1は設計の流れと確認項目をまとめたものです。顧客ニーズなどを基に構想設計を行い、構想がまとまると製品設計に移ります。この段階で設計者は不具合を漏れなく予測しなければなりません。設計者は不具合を予測し、設計に反映させながら、製品試作を行います。これら一連の流れの中で、関連の部署では検討会を行ったり、多くの専門家によるデザインレビューが行われます。デザインレビューは、その目的が設計レベルの向上であることを認識して実施しなければ時間と金の浪費につながるので、注意が必要です。このようにデザインレビューを重ねた後、開発した製品について工業化の可否を判断をします。

 工業化とは、設計された製品を工場において生産できるようにすることをいいます。即ち、工程を効率的に分割し、各工程で必要とする作業の機械化や自動化を計画し、大量生産可能な生産ラインを構築します。

 図1はものづくりの現場において変化する生産技術(技術者)と生産設備の一例を示したものです。

 生産技術は、開発、確立、維持、継承、見直しの段階をたどります。この間、技術者は、製造ラインにおけるイベント(自動化設備導入、人員削減など)により、ものづくりの現場から離れ、新製品や新技術開発へと移っていきます。このためものづくりの現場では、技術者の減少により、専門知識不足や情報対応力不足などが顕著になってきます。

 一方、生産設備は初期、偶発、摩耗故障(バスタブ曲線)をたどり、老朽化が進行していきます。しかし、工程全般を見通し、製品品質を管理できる技術者の減少により、不完全な対応が増えてきます。このように技術者が減少し、製造ラインの老朽化(寿命)が進行する状況において、安全と品質の確保のため何を為すべきでしょうか。技術を標準化し、留意すべきポイントを明確化し、技術を継承すると同時に、製品や設備のライフサイクルを把握し、改善、改良を進めなければなりません。

図1.工業化に伴う生産技術と生産設備の変化

表1.設計の勘どころ(設計の流れと確認項目)

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2014.5.24)                                             トピックス一覧へ戻る

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