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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

TEL. 088-694-3482

〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細31Topics detail

31-1)辻褄合わせの事例・不正開票(前選管事務局長に有罪)

 2015年7月18日付、徳島新聞の(29)社会面に「前選管事務局長に有罪 高松市13年参院選の不正開票」と報じられ
ていました。
 2013年の参院選開票作業での白票水増し事件で、公選法違反(投票増減)と封印等破棄の罪に問われた前選挙管理委
員会事務局長に有罪判決が言い渡されました。前選管事務局長以外に起訴された5人は既に地裁の有罪判決が確定してい
ます。
 報道によると、裁判長は隠蔽工作について、「職員でなければ困難な組織ぐるみの犯行」と述べていますが、裏を返せば、組織ぐるみであれば、いかなる不正も可能になるということです。それでは、このような組織ぐるみの犯行を阻止する方法はないのでしょうか。
 この事件では、組織の長が不正を主導し、部下が誰ひとり「ノー」と言えなかったわけですが、このように「不正を犯すことに何ら抵抗がない社員と不正をみて見ぬふりをしたり、この事件のように不正を主導する管理者がいる『不正が可能な組織』」をどのように変えていけばよいのでしょうか。
 事故・品質トラブル・不正を、「生み出さない、見逃さない、放置しない」ではなく、悪意をもってしても、これらを「生み出せない、見逃せない、放置できない」職場環境の構築が喫緊の課題だと考えます。
 課題解決に向けて、それぞれの職場(組織)では、次のようなハードとソフトの両面から対策が必要と考えます。
  @人の介在を極限まで排除する。(ハード対応)
  A介在する人の質管理(人数合わせの人事管理ではなく適材適所の人質管理)を行う。(ソフト対応)

 図1の右半分は製造現場で同様な辻褄わせが組織ぐるみで行われる可能性を問うべく作成したものですが、悪意をもってしてもこのような不正が発生しないような対応が必要なのです。

図1.組織的隠蔽(辻褄合わせの事例)
(出所:2014年7月16日付、徳島新聞記事を基に当事務所で作成した辻褄合わせの説明資料)


 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2015.7.20)
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31)組織的隠蔽(辻褄合わせの事例)

 2014年7月16日付、徳島新聞の(27)社会面に「高松市選管不正 白票水増し 票数調整 6人起訴、組織的隠蔽か」との見出しで以下のとおり報じられていました。
  夏の参院選開票作業での白票水増し事件で、公選法違反(投票増減)容疑で逮捕された当時高松市選挙管理委員会
  事務局長ら3人は、投票数が約300票足りないと思い込み、つじつまを合わせるため白票を水増ししたことが15日、
  分かった。その後に、衛藤候補(現参院議員)への312票が見つかったが、集計せずに衛藤氏の票を減らしたとみられ
  る。
  高松地検は15日、3人を公選法違反の罪で起訴。さらに、不正を隠すため、封がされた段ボール箱を開け、票を差
  し替えたとして、封印等破棄の罪でもこの事務局長を起訴し、別の市選管職員3人を在宅起訴した。(以下、省略)

 図1の左半分は辻褄合わせの状況を示したものです。組織ぐるみの不正を防ぐためには「隠したり、嘘をついたり、辻褄合わせをしない職場環境の実現」が不可欠です。図1の右半分は製造現場で同様な辻褄わせが組織ぐるみで行われる可能性を問うべく作成したものですが、このような不正が発生しないような対応が必要なのです。このためには発生した事故や品質トラブルなどを「問題」として捉え、適切に処理しなければなりません。
 「問題」とは、解決すべき事柄(対象)におけるあるべき姿(目標)と現状とのギャップのことです。このギャップを埋める作業こそが「問題」を解決するための研究や論議なのです。図2はこの「問題」を直観的に示したものです。 

図1.組織的隠蔽(辻褄合わせの事例)
(出所:2014年7月16日付、徳島新聞記事を基に当事務所で作成した辻褄合わせの説明資料)

図2.問題とは?

 このギャップを埋める作業を始める前にやらなければならないことがあります。それはギャップを正確に認識する作業です。チームで行う場合はメンバー全員の認識を一致させておかなければ 時間と金の浪費に終わってしまうことになります。
 認識を統一するためには各メンバーの持っている価値判断をはかる 尺度(ものさし)を揃えることが必要になります。物の長短を測る道具としてのものさしであれば公平無私ですが、ものの価値をはかる尺度となるとそれほど簡単ではありません。広辞苑には「価値とは個人の好悪とは無関係に誰もが「よい」として承認すべき普遍的な性質」とあります。簡単ではありませんが、ものの価値をはかる尺度を揃えることは問題解決のための必須条件なのです。
 問題が発生した場合、普通の組織であれば「問題が発生したので今後の対応を協議します。」ということになり、関係者が招集されます。この協議の場で、出席メンバーの認識が不揃いのまま、協議が進行すると大変なことになります。
 話がまとまらないだけであれば大きな問題ではないのですが、隠したり、嘘をついたり、辻褄合わせに走ると「組織ぐるみの不祥事」との評価を得て、世間の非難を浴びることになります。人が介在する作業において結果として生じるヒューマンエラーの未然防止実現のためには、隠したり、嘘をついたり、辻褄合わせをしない職場環境の実現が不可欠なのです。不都合な真実こそオープンにし、ギャップを埋める努力を怠ってはならないのです。

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2014.8.17)
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