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阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

TEL. 088-694-3482

〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細36Topics detail

36)改むるに憚ることなかれ(レオパレス21の場合)

 孔子は、人の上に立って政治を行う者の心掛けるべきことを次のように述べています。
 そして、「過ちを犯した場合には、ぐずぐずせず、すぐに改める」、このことは政治家に限ることなく、人として心掛けるべきことと考えます。

 
子 曰、「君 子 不重 則 不 威 。學 則 不固 。主忠 信。無己 者。過 則 勿改 。」    
                                      (論語・学而編)

子曰く、
 「君子重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ。過ち
 ては則ち改むるに憚ること勿かれ。」と。             (出典:わかりやすい論語・孟子(鎌田正))
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 2005年11月17日、国土交通省は千葉県にあった建築設計事務所の元一級建築士が、構造計算書を偽造していたことを公表しました。構造計算書とは地震などに対する安全性の計算を記したものですが、建築基準法に定める耐震基準を満たさないマンションやホテルなどが建設されていたという事実が明るみに出されました。一連の事件は構造計算書偽造問題(又は耐震偽装問題)と呼ばれています。耐震偽装は建物を所有したり利用したりする人の命や財産に関わるものであることから大きな社会問題となりました。
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2019年2月7日、株式会社レオパレス21はホームページに以下の内容を公表(一部引用)しています。
         
株式会社レオパレス21は、2018年4月27日付及び2018年5月29日付のニュースリリースの通り、
       一部の当社施工物件で界壁にかかる建築基準法に違反の疑いのあるものが発見されたことから、すべての
       当社施工物件に対する調査(以下「全棟調査」)および補修工事を行なう旨をお知らせ致しました。
        その後の全棟調査の過程で、新たに、法令違反が疑われる複数の不備が確認されたため、以下、その詳
       細と今後の当社の対応についてご報告致します。(略)
        2. 新たに確認された不備内容

         
(1)不備の概要
          @ 界壁内部充填材の相違について 全棟調査の過程で、当社が
1996年6月12日から2001年9月
           17日までに着工
したゴールドレジデンス、(略)
          
A 外壁構成における大臣認定との不適合について 「GR」、「NGR」と、1999年9月14日から
           2001年2月9日までに着工
したヴィラアルタ(略)
          
B 天井部施工について 全棟調査の過程で、当社が 1996年3月16日から2001年1月22日まで
           に着工
した「GR」のうち、(略)
 今回の不正は民放の独自取材により発覚したとのことです。レオパレス21の不正と耐震偽装問題を同列に比較すべきではないかもしれませんが、レオパレス21は建築基準法違反の耐震偽装問題が発覚する以前から建築基準法違反の疑いがあるマンションを建設していたことになります。

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専門的な知識のある担当者が、なぜ不正を起こしてしまったのか。再発防止には、一連の関係者の判断のどこに問題があったのかを明らかにすることが求められます。
 関係者の判断に
その場の空気が影響したのでしょうか?
 山本七平著「空気の研究」の中に、次のような件(くだり)があります。
   
「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の「超能力」かも知れない。(中略)
   この「空気」なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起こるやら、皆目見当がつかないこと
   になる。

 組織の中で、「---------と思うが、どうか?」と上が言えば、それを受け、下は動かざるを得なくなるのではないでし
ょうか。ここは、
「どうか?」で止めてはいけないのです。その場の空気が関係者の判断に影響を及ぼすようではい
けないのです。時には、その場の空気に水を差すことができる組織風土(共有・伝承されている価値観・行動規範・信念
の集合)でなければならないのです。
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 このように繰り返されている不祥事が ”品質立国日本” の信頼を揺るがしています。
2018年2月21日、日本品質管理学会、日本科学技術連盟、日本規格協会が共催し、経済産業省と日本経済団体連合会の後援を得て、早稲田大学小野記念講堂において、”品質立国日本”の揺るぎなき地位の確立と次世代への継承を目的に緊急シンポジウムが開催されました。
 日本品質管理学会誌「品質」(Vol.48,No,2,2018)には、ルポルタージュ「緊急シンポジウム”品質立国日本”を揺るぎなくするために〜品質不祥事の再発防止を討論する〜(緊急シンポジウム実行委員会)」が10ページに渡り掲載されています。

 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2019.2.24)                                             トピックス一覧へ戻る

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