本文へスキップ

阿部技術士・労働安全コンサルタント事務所は、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。

TEL. 088-694-3482

〒771-1330 徳島県板野郡上板町西分字橋北16番地2

トピックス詳細37Topics detail

37)iPS細胞 利用拡大

 京都大学の山中伸弥教授がマウスで世界に先駆けて開発した万能細胞は2006年8月、Nature, Scienceとともに三大科学誌に数えられるCell誌に掲載され、発表した万能細胞は「iPS細胞」と名付けられ、山中教授は、「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」により、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
 図1は、「iPS細胞」の発表、約15か月後、2007年11月23日付、朝日新聞に掲載された記事を引用したものです。

 図1.万能細胞 日米競争 
(出所:朝日新聞2007年11月23日 21 科学)


 その後、
iPS細胞を利用した研究は進み、再生医療の実用化に向けた動きは活発になっています。
 例えば、
・2014年2月14日
 iPS細胞使い成果続々 京大など 
        
遺伝子正常でもがんに 形成実験で解明
        血小板大量作製に成功 輸血安定供給へ道

2015年2月13日
 膵芽細胞 iPSで効率よく作製 京大チーム マウス成功 インスリン分泌も
  iPS細胞を膵芽細胞に変化させる方法はいくつか報告されていたが、効率の面で課題があった。☆京都大学のチーム
 はこの課題に取り組み、効率よく膵芽細胞を作製することに成功したもの。マウスによる実験でインスリンの分泌も確
 認できており、今後、膵臓から分泌され、血糖値を調節するインスリンが出なくなる糖尿病の治療法の開発につながる
 可能性があるとのこと。(徳島新聞)
・2015年2月27日、
 京大 iPSから軟骨作製 世界初 ブタに移植 効果確認
  iPS細胞から、膝などの関節の「軟骨組織」を作り、軟骨を損傷したミニブタの関節に移植して体重を支えることに
 成功した。☆iPS細胞から軟骨組織を作製したのは京都大学のチームが世界初。関節軟骨の新たな再生医療として4年以
 内に臨床応用したいと報じている。(徳島新聞)
2018年2月28日iPS細胞から作った心臓の筋肉のシートを、心不全の患者に移植の臨床研究
 大阪大学の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのグループの臨床研究について、大阪大学の再生医療を審査する委員会は計画を了承。臨床研究は澤教授らが計画、実施。iPS細胞は、京都大学iPS細胞研究所が品質を確認して備蓄しているものを使う☆2018年に実施を予定していた1例目は、大阪北部地震の影響を受け、2019年冬頃に延期するとのこと。
・2019年4月18日、理研などは、iPS細胞を目の難病患者に移植した臨床研究について、術後1年の経過を発表
 移植した細胞はがん化せず、強い拒絶反応もなかったことから、安全性が確認できたとのこと。理研などの研究チームは2017年3〜9月、他人のiPS細胞からつくった網膜の細胞を、失明のおそれがある網膜の病気「加齢黄斑変性」の60〜80代の男性5人に移植していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 京都大学iPS細胞研究所のホームページの「よくある質問」の中に次のような問答があります。
 
Q:iPS細胞は、どのように活用できると考えられているのですか?
 A:iPS細胞は、再生医療や、病気の原因を解明し、新しい薬の開発などに活用できると考えられています。
     ー(後略)−

 iPS細胞から分化誘導した神経、心筋、膵、肝などの細胞を移植する細胞移植治療への応用が期待できるとしています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・2019年8〜9月
にかけてiPS細胞を利用した研究成果が続けて二例発表されました。
 1)「iPS角膜世界初移植 阪大、患者の視力改善」(2019年8月30日付)
 2)「iPS細胞でミニ多臓器 肝臓・膵臓 胆管で連結」(2019年9月26日付)
 徳島新聞では、それぞれについて、次のように報じています。
1)iPS角膜世界初移植 阪大、患者の視力改善  
 大阪大学の西田教授(眼科学)のチームがiPS細胞から作った角膜組織を40代の女性患者に移植する世界初の臨床研究
を7月に実施と発表しました。図1は、iPS
細胞から作った角膜組織の写真と臨床研究のイメージです。  
写真1.
iPS細胞を使った角膜再生
(出典:(2019年8月30日付、徳島新聞)
2)iPS細胞でミニ多臓器 肝臓・膵臓 胆管で連結

 東京医科歯科大学武部教授のチームがiPS細胞から、肝臓と膵臓が胆管でつながった「ミニ多臓器」を作ることに世界で初めて成功したというもので、まだ課題はあるが「10年以内に移植医療で使える技術にしたい」としています。
  図2は、iPS細胞から臓器を作る流れと作ったミニ多臓器の画像です。

写真1.
iPS細胞でミニ多臓器
(出典:2019年9月26日付、徳島新聞


 当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。  (2019.10.9)
                                            トピックス一覧へ戻る

バナースペース

阿部技術士・
労働安全コンサルタント事務所

〒771-1330
徳島県板野郡上板町西分字橋北
16番地2

TEL 088-694-3482
FAX 088-694-3482