一方、米国におけるフードディフェンスへの取り組みは、2001年9月11日の同時多発テロや、炭疽菌を使ったバイオテロを機に広がり、政府主導で進められています。そして、バイオテロ法(公衆の健康安全保障ならびにバイオテロへの準備および対策法:The
Public Health Security and Bioterrorism Preparedness and Response Act of
2002)が、2003年12月12日に施行されました。この法律により、食品関連施設の登録、輸入時の事前通告、記録の保存、行政による留置が義務付けられました。さらに、2011年1月4日に制定された食品安全強化法(Food
Safety Modernization Act)により、バイオテロ法の義務要件の一部が改正されました。
「ALERT]
A(Assure):保証 (原材料や供給品が安全であることをどのように保証するか?)
How do you ASSURE that the supplies and ingredients you use are from
safe and secure sources?
L(Look):注意・監視 (施設内の製品や原材料の安全性についてどのように注意を払うか?)
How do you LOOK after the security of the
products and ingredients in your facility?
E(Employee):従業員 (施設内の雇用者や施設に出入りする人について身元(バックグランド)を 確認しているか?)
What do you know about your EMPLOYEES and people coming in and out of
your facility?
R(Report):報告書 (管理している製品の安全性について報告することができるか?)
Could you provide REPORTS about the security of your products while under
your control?
T(Threat):脅威 (挙動不審など施設内に食品の脅威や問題があるときの対処(警察への 通報など)の手順が明確化さ
れているか?)
What do you do and who do you notify if you have a THREATor issue at
your facility, including suspicious behavior?
「FIRST」
F(Follow) 会社のルールや手順に従うこと
Follow company food defense plan and procedures.
I(Inspect) 施設やその周辺を調査すること
Inspect your work area and surrounding areas.
R(recognize) いつもと何か変わった点を見逃さず認識すること
Recognize anything out of the ordinary.
S(Secure) 全ての原料、製品の安全を確保すること
Secure all ingredients, supplies, and finished product.
T(Tell) 何か異変や不審者に気づいたら上長に報告すること
Tell management if you notice anything unusual or suspicious.