消費生活問題メモ9Consumer information
9)石油ストーブの事故
一年前の2012年10月18日、NITEにより、「石油ストーブによる事故の防止」についてプレスリリースが行われました。プレスリリースの目的は毎年10月頃から増加し始める石油ストーブによる事故を防止するための注意喚起でした。NITEが、事故情報データーベースを基に報道発表用にまとめた石油ストーブの事故情報は次のとおりです。
詳細は報道発表資料(http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12101801.html)
説明資料(http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs12101801set.pdf)に記載されています。
◆2007〜2011年の5年間にNITEの製品情報センターに通知された件数 515件
◆主な被害状況
死亡 72件(14.0%)
重傷 20件( 3.9%)
軽傷 136件(26.4%)
拡大被害 233件(45.2%)
その他 54件(10.5%)
◆事故(全 515件)のうち、火災を伴った事故 345件(67.0%)
◆事故の発生状況(現象別・分析)
@ カートリッジタンクのふたの締め方が不完全で、漏れた灯油に引火した.
A 可燃物が接触、過熱して着火した.
B 洗濯物等の乾燥に使用し、洗濯物等が落下等して着火した.
C ガソリンを誤って給油したため、異常燃焼し、出火した.など。
このように、誤使用や不注意など、使い方に問題があると思われる事故が多く発生しており、死亡や重傷事故等
の重篤な人的被害に至る割合が高くなっています。
このように注意喚起を行ったにも拘らず、その後も石油ストーブが関係した事故が18件発生し、その内、5件が死亡事故でした。そこで、2013年1月24日、再度、プレスリリースを行い、事故を防止するための注意喚起を行いました。
詳細は報道発表資料(http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13012402.html)
説明資料(http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs13012402set.pdf)に記載されています。
石油ストーブによる事故の件数は毎年12月から1月がピークになっています。誤使用や不注意など、使い方に問題があると思われる事故は使用者の心掛けしだいで未然防止が可能です。死亡や重傷事故等の重篤な人的被害撲滅に取り組みましょう。
当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止をお手伝いします。また、ものづくりの現場の皆様の声を真摯に受け止め、ものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。
(2013.10.22)
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