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7)隠さない・嘘をつかない・辻褄合わせをしない職場環境
問題とは何でしょうか?
問題とは研究・論議して解決すべき事柄であり、解決すべき事柄(対象)におけるあるべき姿(目標)と現状とのギャップのことです。
問題とは何か
このギャップを埋める作業こそが問題を解決するための研究や論議なのです。
このギャップを埋める作業を始める前にやらなければならないことがあります。それはギャップを正確に認識する作業です。チームで行う場合はメンバー全員の認識を一致させておかなければ
時間と金の浪費に終わってしまうことになります。
認識を統一するためには各メンバーの持っている価値判断をはかる 尺度(ものさし)を揃えることが必要になります。物の長短を測る道具としてのものさしであれば公平無私ですが、ものの価値をはかる尺度となるとそれほど簡単ではありません。広辞苑には「価値とは個人の好悪とは無関係に誰もが「よい」として承認すべき普遍的な性質」とあります。簡単ではありませんが、ものの価値をはかる尺度を揃えることは問題解決のための必須条件なのです。
問題が発生した場合、普通の組織であれば「問題が発生したので今後の対応を協議します。」ということになり、関係者が招集されます。この協議の場で、出席メンバーの認識が不揃いのまま、協議が進行すると大変なことになります。
話がまとまらないだけであれば大きな問題ではないのですが、隠したり、嘘をついたり、辻褄合わせに走ると「組織ぐるみの不祥事」との評価を得て、世間の非難を浴びることになります。人が介在する作業において結果として生じるヒューマンエラーの未然防止実現のためには、隠したり、嘘をついたり、辻褄合わせをしない職場環境の実現が不可欠なのです。不都合な真実こそオープンにし、ギャップを埋める努力を怠ってはならないのです。
当事務所では人間行動に起因する事故・品質トラブルの未然防止のための方策を提案するとともにものづくりの現場における労働安全の構築と品質の作り込みをサポートします。